■
鬼滅の刃の家族の絆から
頑張る力を学ぶ方法
ギフトマンガプロデューサーのレイチェルです。
先日、マンガ鬼滅の刃が最終回を迎えました。
人気絶頂中での完結ということで、ある種の潔さを感じています。
次回作が今から楽しみで仕方ありません。
さて、その鬼滅の刃のストーリーの見どころはいくつもあるのですが、欠かせないものと言えば家族の絆ですね。家族の絆というと大げさになるかもしれません。「家族の絆って?」と思われたかもしれません。では、家族の想い出というといろいろと思い当たりませんか?夏休みの旅行や、誕生日プレゼントが嬉しかった事など、特別な日を思い浮かべることが多くあるかもしれませんね。
ですが、実は心に残る想い出とは特別な出来事ではなく、お母さんやお父さん、兄弟からの何気ない一言やしぐさが心に沁み、無意識に自分の心の奥に棲みついているものなのです。
その出来事はあまりにもさりげなさ過ぎて、意識しないと気が付かないのですが、ここ一番の大事な局面や弱っているときにふいに思い出し頑張る力をくれます。
今回は、大人気マンガ「鬼滅の刃」の家族の絆から頑張る力を学びましょう。
***目次**
「鬼滅の刃」とは
ストーリー
人気の秘密は家族の絆
魅力 家族の絆
(鬼の事情)
(炭次郎の踏ん張り)
(素直な気持ち)
まとめ
「鬼滅の刃」とは?
2016年11月から『週刊少年ジャンプ』にて連載開始、2020年2月現在で19巻までが刊行されており、その累計発行部数はなんと4000万部を突破しました。 さらに、最新19巻は初版発行部数が150万部にものぼり、2019年度の発行部数はあの『ONE PIECE』を抜いて、コミック売上数トップになりました。
・ストーリー
舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭次郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹、禰豆子をもとに戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。
*出典:公式HP
https://www.shonenjump.com/j/rensai/kimetsu.html
人気の秘密は家族との絆
もともとマンガでも人気のある作品でしたが、2019年春に放送されたアニメがさらに大ヒット。単行本が本屋、コンビニでも買えないという大人気マンガとなりました。
今でこそ、大人気ですが連載当初はジャンプ誌の後ろのほうに掲載されており、もちろんカラー表紙など無く、いつ打ち切りになるのか。とドキドキし、今まで一度も考えたことのない「読者アンケート」を出すか悩んだくらいです。
ジャンプには大人気マンガが乱立しており、おもしろいマンガが数多くあります。
でも、心底マンガの連載を願ったのはこのマンガだけです。面白いからはもちろんですが、
なぜか”このマンガを守らなければいけない”という母性本能のような気持ちです。
このまんがのファン層は、ジャンプを読む世代の小中学生男女はもちろんの事、メインは10代~40代女性。恐らく、親子で楽しんでいる人も多いでしょう。
ではなぜ、少年マンガの鬼滅の刃がこれほど女性の心をつかんだのでしょうか?
答えはずばり、家族との絆、想い出が描かれているからです。
魅力 家族の絆(鬼の事情)
女性からの人気があるのは、バトルに分かりやすいが定義あるからだと推測します。
本書で描かれているのは、人間対鬼の戦いです。
炭次郎が倒す鬼は、人を喰うことが本能の絶対悪なのですが、もとは人間から鬼へ変化しています。さらにこのマンガの素晴らしいところは鬼が倒されていく際に恨みではなく、家族や大切な人の事を思い出し、自分が幸せだったことに気が付き温かい気持ちで朽ち果てていきます。この切なさが、悪役にもかかわらず人間らしさが出て、バトルマンガと一線を画するのです。
勧善懲悪ではなく鬼にも鬼なりの事情があり、悪役なのに思わず共感してしまいます。
そう、これはよくある時代劇の「罪を憎んで人を憎まず」なのです。
そんな、バトルだけではなく相手の立場を重んじる、心の繊細さが特に女性の支持を得られたのでしょう。
魅力 家族の絆(炭次郎の頑張る力)
炭次郎はとてもまじめで頑張り屋さんです。
さらに6人兄弟の長男で、父親が亡くなった後は父親代わりに仕事をし、家族を養っていました。作中のセリフにも、「すごい痛いのを我慢してた!! 俺は長男だから我慢できたけど 次男だったら我慢できなかった」と、長男だからと頑張るセリフがリアルです。
また、自分の心が折れそうなときも自分自身を励まします。
「頑張れ炭次郎、頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺はできる奴だ!そして今日もこれからも!折れていても!俺が挫けることは絶対に無い!」」
弱音を吐く代わりに自分を鼓舞する、ストレートな言葉が胸に刺さります。
そして、まじめで努力家がゆえに頑張る人のつらさや相手を思いやる気持ちが溢れているのです。
努力家というのは、「目標に向かって努力すれば必ず報われる」と自分を信じる気持ちを持ち続けることができる想像力のある人です。
想像力があるからこそ、炭次郎は鬼に対しても優しくなれ、慈悲をかけることができるのです。そして、鬼がただ単なる悪者ではないことが証明できるのです。
魅力 家族の絆(素直な気持ち)
炭次郎を見ていると、物事をストレートに受け止め、真正面に返します。その受け答えに、一片のくもりがありません。その素直さはどこからきたのでしょうか?
恐らく家族との暮らしの中で、努力が認められる場面が多くあったのでしょう。また、長男という立場からまじめに努力しなければならない。とうことも多かったかもしれません。
ですが、いくらまじめで素直な炭次郎でも、ピンチには心が折れそうになります。
その時は、必ず夢の中で兄弟やお母さんが登場し励まし、ピンチを脱します。
無意識のうちに家族との生活や会話を思い出し、幸せな想い出を守るために戦っているのです。このように少し素直な気持ちになる事で炭次郎と同じように自分もピンチの時は家族に励まされたことを思い出すはずです。
まとめ
鬼滅の刃の家族の絆から頑張る力を学ぶように、どのような形であれ人間は無意識に過去の想い出で形成されており、つらい時踏ん張らないといけない場面では幸せな想い出が頑張る力となります。
幸福な気持ちは、常に自分の中にあることを意識して家族とのささやかな想い出をかみしめてみるのもいいかもしれません。
人は優しい想い出があれば、強く生きていけます。