徒然 漫画評記

徒然なるままに

第6回 ゴッホの人生(だったかも知れない)

第6回「さよならソルシエ

どうも レイチェルです。
今回は、久々の少女マンガです。
この先生の男性は本当に男前で
うっとりしてしまいます。
でも、ストーリーは思いもつかない
ミステリー(?)です。
こんな話なら騙されてもいい・・。
男性が読んでも面白いです。

さよならソルシエ
作者 穂積 全2巻
ちなみに、「このマンガがすごい! 2014(オンナ編)」
で第1位に輝いております!

〇ストーリー
「炎の人 画家 ゴッホ」の人生を新解釈したストーリー。

主人公は、弟テオドルス・ファン・ゴッホ
その兄 フィンセント・ファン・ゴッホへの才能の賛辞を
人生をかけてやり遂げる。
その裏側にあるのは、才能への憧れと妬み。
それをも超えさせる才能の行方は・・。

実話なんじゃないかと思うくらいの凄みと緻密な計算。
さすがに一位を取った作品です。

日本人が大好きなゴッホ
もう一つの人生をぜひ、どうぞ。

〇「狂気の天才」・・?
ゴッホが語ります。
「人生は、すべてが美しいんだ・・。」
あなたの抱いている、画家ゴッホのイメージは?
天才、気難しい、頑固、激しい、狂気。
でもそれが事実と違ったら?

ゴッホを支え続けた弟テオ
両親、他の兄弟と確執の合ったゴッホですが、
その才能を高く認めていたテオ。
その裏側にある本当の気持ちは?
「あんたと一緒にいたことは
俺の人生の一番幸福で一番の不幸だったと思う」
身近に天才がいるというのは、圧倒的な絶望を味わう物かもしれません。

〇芸術とは誰のもの?
芸術とは?ブルジョアにだけ許されるもの?
知識階級者だけ?品格が必要?
時は、1885年 新古典派のジェロームがもてはやされていた時代
印象派なんて地味。絵画にはそれぞれの知性や解釈が必要」
と思われていました。

でも、テオは名もなき芸術家たちの作品を
「制約も何もなく、素晴らしいと感じたものを
あるがままに描く、そういうものは分かりやすい
だから人々の心を掴む」
と支援していきます。
作中に無名のロートレックが登場時し、
「生活の中にある”ありのままの素晴らしさ”を描いた」
と誇らしげに言います。
そう最初は無名から始まるんです。

そんなゴッホとテオのもう一つの人生ストーリー。

 


最後に名言

「本当のギフト(天才)は君だったんじゃないかな」

「世界はいつだって信じる所から始まるんだ」

「不敵に笑い、他人を自分のペースに引き込む、
まるでソルシエ(魔法使い)だな」

いやぁ。マンガって本当にいいですね。(笑)

最後までお付き合いありがとうございました。
このマンガであなたの人生が少し豊かな物になりますように。